家からの優しい灯が、暗い道を照らす。 「拓、こころは…?」 《わかんねぇ。叶多たちと会ったあとに……別れたから》 じゃあ……今、家にいるとは限らない? 俺のせいで……っ。 俺がどうでもいいことにキレたから、 泣いてるのか…? だったら、やべぇじゃん。 俺……… こころに悲しい思いさせたくないのに。 「悪ぃ、拓。電話切るわ」 《おう、なんかあったら連絡しろよ》 拓は、やっぱり優しいんだ。