「叶多くんは、モノじゃないです。

誰の側にいるかは、叶多くん自身が決めることです」



「…そんなこと言えるのも、今のうちだけよ。

叶多は…あたしの側からは離れないんだから」


――バンッ。


莉歩さんは机に勢いよく五百円玉を置いて


カフェから出ていった。




………はぁ…。



やっぱり、西森くんの言う通りだ。





宣戦布告、されてるんだよね……?