** 『クロ』 その声に寒気がした。それは仕方ないのだが… 「…なんでしょうか」 いやいや出した言葉を聞いて奥様はにやっと笑った。 『…あの子の場所、知らないんでしょ?』 「は…い?」 なにを言ってるんだこの女は つい唖然としてしまった 『じゃあ、はい』 俺に奥様は何かを差し出した それを見た瞬間、思わずオレは目を見開く 「これって…!」 『…短剣よ?』 その言葉はあまりにも冷たく言い放たれた。 『それで殺してきなさい』