プリンセス×プリンス





 運転手であるお兄様の執事は、車をテレビ局の前に停めた。




「お気を付けて」




「おう。ありがとな。お兄様にも言っておいてもらえるか?」




「承知いたしました」






 俺は手を上げて、中に入る。




「あ、あすくくんだー!」




「嘘!あのトップモデルの!?」




 出待ちらしき女たちが甲高い声を出す。




「あのー。サインもらえますか?」




「握手してくださーい」




「あ、ごめんね。ちょっと急いでいるんだ。今度また会おうね。
そうしたらサインや握手してあげるから!」




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