プリンセス×プリンス





 入り口に立っていたのは、銀縁眼鏡をかけた女の人。



 艶のある黒髪を、アップにしている。



 声も見た目も、厳しそう。




「・・・何の用だ?」



 朝太が厳しい表情で女の人を見つめている。



 凄く冷たい目と声をしている。



「さっきのドラマの現場、見学させていただいたわ。
何をしているのかしら、あなたは」



「・・・」



「朝美、あなたはマネージャーでしょう?
何故ちゃんと見張っていないの?」



「・・・ごめんなさい。あたしの責任です」



「あなたがとても優秀だから、わたしはあなたを彼のマネージャーにしたのよ?
何の役にもたっていないのね。失望したわ」




 役に立っていない?



 失望した?




 この人、朝美さんになんてこと言っているの!?



 朝美さんのこと、何も知らないくせに!!