ちなみに、あたしは小西由菜。今日から中学生になる、まだまだおこちゃまなあたし。でも身長だけは大きい。身長いらないんだけどなー。

「ゆー何組?」

お母さんは由菜を略してゆーって呼んでいる。

「7組だよー!」

「なら、クラスバッチ買ってくるからまっててね」

そう言い残してクラスバッチを買いに行った。
はぁー。もう、クラスどうしよう。いい人全然いないよ。本当にやだ。

「はぁー。」

つい、ため息をついてしまった。

「なーに、ため息ついてんの?」

誰かに肩を叩かれて振り返ると親友の鈴が立っていた。

「ぁ。でた。おばあちゃん」

「誰がおばあちゃん!?」