「蓮、好き!大好き!」
恥ずかしいこと、言ってくれんじゃん!
「知ってる」
俺は、恥ずかしさと嬉しさを
隠すために・・・
冷たく返す。
「俺も好き!大好き」とか言ったら
顔に出そうだから。
「寒いー・・・」
「中に入るかー・・・」
凛花がすごく寒がっている。
さっきから震えてたし・・・
俺らは体を離して、立ち上がり
凛花の手を取って校舎の中に
入った。
「凛花の手冷てぇー」
「女は冷え性なのー・・・
でも、何でこんなあったかいの?
蓮の手・・・・」
「さぁ?何でだろうねー?」
俺も不思議だ。
でも、女より男の方が手が暖かい
のが当たり前だと思う。
しばらく廊下を歩き・・・
図書室についた。
「失礼しまーす」と言って
中に入った。
図書室には誰もいなくて、すげぇ
静かで、
「しーん・・・」としている。



