亮くんは家の前まで送ってくれた。

ずっと顔が真っ赤でうつむいたまま歩いていたん
だけど・・・。

熱でもあるんじゃないか、と心配したけど、
亮くんは「大丈夫」と言ったので
あたしは様子を見つつも放っておいた。

「亮くん、今日は送ってくれてありがとう」

「・・・・・」

うつむいたまま何も答えず黙っていた。

「亮くん?顔あげて?・・・・」

すると、そっと顔をあげてくれた。

「ほんとにありがとね!じゃ、また明日」

あたしは手を振って亮くんを見送る。
さっきまでうつむいていた亮くんを元気づけられるように
笑顔で・・・・

すると、そのままスタスタと帰った行った。