少し間を開けて、平田くんはくちをひらいた。

「倉本さんは可愛いよ」

一瞬、顔が赤くなったのは気のせいだろうか?
っというよりも・・・
聞き間違いかもしれないけど・・・か、可愛いって。

気のせいか・・・。
だって、可愛い訳がないじゃん。この顔・・・

蓮には、「無自覚」ってこの言葉を発した時に
毎回言われる・・・。

「ねぇ、平田くん・・・」

あたしが今持っている疑問を平田くんに
聞いて見た。

「あたしって、無自覚だと思う?」

「はっ?」

平田くんの頭の上にハテナマークがチラつかせる。
意味不明、みたいな表情をしている。

「あまり、話したことがないから・・・まだわかんない」

「だよね」

あたしは笑った。
すると、また少し平田くんの顔が赤くなった気がしたのは
またまた、気のせいか・・・

「平田くん・・・大丈夫?熱とかない?」

「えっ?何で?・・・」

「顔が赤くなってばっかりだし・・・」

あたしは心配した。
さっきから赤くなってばっかりだったから・・・
心配で心配で仕方がなかったのだ。

「全然!・・・んで、さっこの話なんだけど・・・
無自覚って言われた人って、誰?」

「ん?何で?・・・」

「気になっちゃって・・・」