ホントの好き 〜チェリーに包まれて〜

しばらくして…

『じゃあ、私そろそろ…』
まりかが帰ろうとすると、

悠樹は立ち上がりながら、
『俺、送…』

それを遮って遥歩が、
『送るよ、まりか』
と、まりかの手をとる。

(はあッ!?なんだよ、兄貴!!)

まりかもムカつきながら、
『大丈夫だから!』
と、にっこり手をほどく。

『いーから』
遥歩はまた手を握る。

『暗くなって来たし、送ってもらいなさいよ!』
美紗ママも後押しする。

『行くぞ』
強引なエスコートに、

『ちょっ…待っ…』
断る隙もなく、

『あっ、美紗ママごちそうさまっ!
賢にぃまたねっ!』

と言い残し、慌ただしく連れさられるように帰って行った。


(え、俺は…?

シカト……!?


なんだよ兄貴!!
キョーミないんじゃなかったのかよ!)

ガックリ肩を落とす悠樹に賢司は、
『遥歩が相手じゃきびしいな』と一言。

悠樹は大きなため息をもらす。