ホントの好き 〜チェリーに包まれて〜

『まりかちゃん!』

突然呼びかけられた声に振り向くと、

『美紗ママ!』

『偶然ね〜!
私、今そこのケーキ屋に行ってたのよ!』

と、ファミレスの向かいにあるスイーツ
カフェを指差した。

『昨日 誕生日だったから、友達にお祝いしてもらってたの!』

『そーなんだ!?
美紗ママ、おめでとぉ!』

『ありがと!
ウチの子達なんて、賢司以外は親の誕生日も覚えてないから、おめでとうもないのよ!』

(え…?)
何か、引っかかる まりか。

すると急に、優しい顔で静かに話し出す
美紗ママ。

『…ところで、

遥歩の事、ごめんなさいね…』

美紗ママは、遥歩から沙夜香を紹介され、まりかとの別れを聞いていた。

(美紗ママ、別れたコト知ってるんだ!?)

まりかは申し訳なさそうに、

『いえ…
私が悪いんです!

ごめんなさい…』
と、うつむいた。