俺のこと、好きっていいなよ。




今日作ったケーキは、お母さんとお父さんが喜んで食べてくれるよね。

あとは、誰かいるかな……。


――コンコン!



「……ん?」



あたしはソファーに座ったまま、ベランダの方を見る。


ベランダに、見覚えのあるやつがひとり。

口が“開けろ”と動く。


あたしはソファーから立ち上がって、ベランダを開けた。



「さっさと開けろよ!外、寒いんだからな」



第一声から文句を放つのは、もちろん夏希。

部活のあとそのまま来ましたって感じのカッコ。