夏希といったら、無駄に注目されるに決まってる。 他学年がいるってだけで注目されるのに! 「……!!」 夏希を置いて先に教室にいこうとしたら、まさに今さっき話題になっていた彼に足止めをくらった。 こんな朝から会えるなんて……! 「森谷先輩……!おはようございます!」 たぶん、先輩はあたしの名前なんて知らない。 それでいい、なんて思ってるわけじゃないけど。 「……おはよう」 こんな爽やかな笑顔を向けられたら、どうでもよくなっちゃうんだ。