「い、急がなくちゃ~!!」 あたしは夏希を放置して、体育館へ走った。 途中、しいちゃんとあやくんの横を通ったけど、片手だけあげて足は止めなかった。 「はぁっ……」 1年生の教室がある2階から、1階にある体育館に降りただけ。 なのに……疲れた。 わりとスポーツは好きなんだけどなぁ……あたし体力落ちたかな。 「あっ……!」 乱れたスカートのプリーツを直してから、顔を上げる。 他の生徒はみんな体育館へ入っていくのに、あたしだけその場から動けないでいる。