俺のこと、好きっていいなよ。




近……っ、近すぎるだろ!

いつまでこんな近距離にいるんだよ!!



「あ、わかるよ!この問題!」



俺の思ってることなんてまったく知らない陽菜は、うれしそうな声をあげる。


そりゃ、文系の化学は"化学基礎"だから、理系の"化学"に比べたらかんたんだ。



「しょうがないな〜!あたしが教えてあげるよ!」



そんな、ちょっとふざけたように笑う陽菜に、"やばい"と思った。


誰もいない家で、彼女とふたりきり。


理性を保つことくらい、幼なじみとして過ごしてきた年数が長い俺にはかんたんだと思ってたけど……。