「そんなことよりさ~」 「夏希くんが不憫ですね」 話題を変えようとしたあたしに、しいちゃんが真顔で一言。 不憫って? あたし、夏希になにかしたっけ? まあ、いいや。 しいちゃんも、そこまで気にしてないみたいだし。 ほっとこう。 「新しい靴下って?さっき言ってたでしょ!」 「あ、聞いちゃう?超可愛い靴下見つけちゃったの!」 しいちゃんの靴下についてきゃあきゃあ言いながら、ふたり仲良く学校へ向かう。 こんな毎日もあたりまえで……。 夏希と同じくらい、しいちゃんも大切な存在なんだ。