俺のこと、好きっていいなよ。




「はい。そんなとこもかわいくて仕方ないんで」

「!?」



な、なななに言ってるの!?


泣いたままの顔で今度は、かあっと顔が熱くなる。

感情が大忙しだ。



「あらあら〜!」

「ほんといい子ね、夏希くん……」



からかうように笑う希子さんと、感動を隠せない様子のお母さん。


幸せだなぁ。

大好きな人と、家族と、あったかい笑顔に包まれてる。



「な、夏希……っ」



ふいに、テーブル下で手を握られた。