夏希の左手が、あたしの髪を一筋すくう。 そのしぐさがなんだか夏希らしくなくて、心臓がドキッと跳ねた。 「な、なに!?いきなりびっくりするでしょ!」 「髪、変な方向にはねてるから。触りたくなった」 あたしの髪を自分の指にクルクルと巻きつけて、楽しそうにもてあそんでくる夏希。 遊びものじゃないんですけど! しかも、ちょっと近くないかな!この距離!! 周りに夏希とつきあってるとか、そんな勘違いされたくないし! 「そのへんにしといたら?夏希」