「色気のねぇ声~」 「い、言われなくてもわかってるよ!」 からかうように笑ってくる夏希の隣に並ぶと、すぐさま言い返す。 こんなふうに夏希と通学するのはあたりまえ。 小さな頃からずっと変わらない。 寝坊しても、結局はあたしが来るのを待ってくれる夏希。 隣にいるのがあたりまえになってるんだ。 「ふっ、なにこれ。すげーはねてんだけど」 ふと、肩のあたりがくすぐったく感じた。 パッと横を見ると、ちょっとバカにしたように笑う夏希がいる。