「時間がなかったんだもん!もう髪なんて気にしない!」 「寝坊するからだろ」 「……っ!」 真顔で言われると、ムカつく~! でも、夏希の言うことは正論だからなにも言い返せない。 先に歩きだした夏希のうしろを、マフラーに顔をうずめながらついていく。 背中、広くなったなあ。 こんなに肩幅あったっけ。 「なんでうしろにいんの」 「ぎゃっ!」 夏希の背中を見ながら歩いていたはずが、こっちを向いた夏希に腕を掴まれた。 びっくりするなあ……! 変な声出ちゃったじゃん!