「この菓子パンもらうよ!いってきます!!」 テーブルの上に置いてあった菓子パンを、これまたひったくるように取る。 カバンに詰め込み、ローファーを履いたら、いざ出発!! 「いってらっしゃ~い」 家を出る間際、お母さんのゆるい声に見送られた。 お母さん、あの調子だったら夏希が入ってきたことにも、気づいてないよね。 まあ、夏希だからいいんだけど。 「うわ、髪ボサボサだな」 家の前にひとりのイケメン。 この憎まれ口をたたくのは、紛れもなく夏希だ。