「あいつ、陽菜の知り合いだっけ?」 後ろから夏希の声が聞こえて、振り向いたら、思ったより顔が近かった。 うわ! びっくりしたぁ……! 微かに夏希の息が耳にかかって、思わずそこを押さえる。 み、耳が熱い……! 「知り合いじゃなくて、さっき言ってたぶつかっちゃった人!」 「……あいつ?」 さっきから"あいつ"って……もしかして、夏希の友達? 勝手にそう解釈したあたしは、笑みをこぼしながら口を開く。 「感じのいい人だよね。おまけにカッコいいし!」