俺のこと、好きっていいなよ。




学校へ向かいながら、夏希が口を開く。


ポーッとしてたのかな!?

確かに、あの爽やかな笑顔はステキだったけど!



「さっき人とぶつかっちゃって!その人がすごく感じのいい人だったからさ」

「……へぇ」



ん?

なんか、声のトーンが下がったような。


……まぁ、いいか。

あたしは夏希を気にすることなく、校門をくぐる。



「……あっ!」



げた箱で上靴に履き替えていると、さっきの男の子が目に入った。


……といっても、もう彼は上靴を履いていて横顔が一瞬見えただけ、だけど。