つらいけどこれが現実で。 乗り越えなきゃ受け入れなきゃいけなくて。 どうしてここに戻ってきたの。 どうしてあたしを抱きしめたの。 彼女がいるのに、どうしてあたしと一緒にいたの。 たくさんの青久に対する疑問が浮かんでは消えていく。 考えちゃ、だめなのかな。 夢を見ていただけなのかな。 自分にかなり都合のいい夢だったな、なんて。 「ばか……っ青久……」 それでもあたしは、 どうしようもなく青久が好きなのだ。