携帯を耳に当てたまま、あたしは登校中の道で歩きを止めた。 朝、学校に行く時間に青久が来なかったから、来ないんだろうなってなんとなくわかってたけど。 ……なんだよ、ばか。 勇気出して電話したんだぞ、こっちは。 なのにあんだけで返すなんて!冷たいし! わかってないんだろうな、電話一本であたしがこんなに悩んじゃうこと。 言ったらきっと馬鹿にされる。笑い飛ばされる。 ーーーばか。 青久のばかやろう! 次会ったら絶対蹴っ飛ばしてやる!!!