黒田くんに別れを告げて、荷物をまとめた あたしはひとりで昇降口に向かう。 結局ほとんど仕事を黒田くんに させちゃったし、あたしだめだめだな。 少しは力になれたならいいんだけど。 見上げた空は黒くて、吹いた風が少し肌寒い。 暗くなっちゃったな。早く帰ろう。 なんて言ったって、今日はいつもとちがう。 ーーー青久がいる。 もしかしたらもうとっくに家にいて あたしの帰りを待ってるかもしれない。