プルルル………




あ?




なんだ?こんな時に。





俺は急いでるんだよー…




そう思いつつも、電話に出る。




「もしも………




「もかが!!!大変なの!!意識が…」




「え……?」





電話越しに聞こえる、震えたもかの母さんの声。




今、いかないと。




俺の足はさっき以上にはやく進んだ。




ピッ…と電話を切り、全力で走る。





どうか無事でいてくれ………





もかを、助けてくれ…………





俺の想いが、届くように………