【完】斜め前と、ちっぽけな涙。

そうだ、





私が死んじゃえば、




遠い場所から、お母さんが毎日お見舞いに来ることもなくなるし、




みんなに迷惑かからない。





私は、死んじゃえばいいんだ……




そんなことを考えていた。





「そうですか………」




一言そう言って、私は病室へと戻った。




3ヶ月かぁ………




短いな……




そう考えていると、いきなりドアが開いた。




「?」




「………よお」





そこには、眠そうで、かったるそうな、たくとが立っていた。