【完】斜め前と、ちっぽけな涙。

「もかは、白井をどう想ってる?なんで、病気のこと言わなかったの?」



え……



なんでいきなりそんなこと……



「あたしは………





たくとが、好き。


でもこれ以上、迷惑かけたくないの。



だから、言えなかった。




それに………





あたしが生きられる確率は、



40%しか、ないから……




知られたく、なかった……の」




すべて言い終えると、由美ちゃんは一筋の涙を流していた。



「う、そ…………40%なんて……」



「たくと、には…言わないで」




知られたく、ない。



こんな弱ってるあたしを、知られたくないんだ。




「ごめん、白井はもう聞いてる」



…………え…?



どういうこと?