【完】斜め前と、ちっぽけな涙。

次の日。



5時くらいになり、そろそろ来るかな、と思う時間帯。




来るのかな、本当に……




冷たくされたらどうしよう……



頭の中に、不安がぐるぐる回る。



ガラ…



うおっ!!




「由美ちゃん…」



そこにいたのは、由美ちゃんだけだった。



やっぱり…………



来てくれなかった……当たり前だよね。




「ごめんね、アイツ連れてこれなくて。でさ、」



そっか、これなかったんだ……




「どうしたの?」



首をかしげ、そう言うと、



「ちょっと、質問してもいい?」



質問?いきなりどうしたのかな。




「いいけど……?」