手を引っ張られ、歩いて行くと、祭りの公園だけど、人がいない裏の場所に着いた。



ど、どこー…?



すると、たくとが振り返った。



「こ、この前…その………キ、キスしてごめんな」



………ああ。覚えてたんだ。




「べ、別にっ」



ほら、可愛くない。



何でこう…もっと可愛くできないかな。



「お、怒ってないから……ただ、ビックリしただけっ…」



それは本当。ただビックリしただけ。



半分、嬉しさもあったり…




「じゃあもっとしていい?」



「はっ!?………んんっ!」



あたしの唇は、一瞬のうちに奪われてしまった。




離れたかと思ったら、またされて。




たくとの目は、あたしの唇に集中している。




「んんっ……!苦しーーーいっ!!」




ハァ…ハァ…



「あ、わり…初めてで分かんなくて」




初めてっ!?




「うそぉー!?」