公園に着くと、すでに、たくとは着いていた。




たくとも、浴衣を着ていて、妙に色っぽかった。




「ごめん遅れてっ!」




「…………」



えっスルー!?



「たくとー………?」




どうしたのかな?




「似合わないことも………ないけど?」




へっ!?




え…似合ってないってこと…?



しゅん………とさっきまでの元気が急になくなる。




やっぱ、似合ってないよね…




「あー…もう!似合ってるってこと!」




たくとはそっぽを向いた。




横顔を覗くと、たくとの顔は真っ赤になっていた。




「えっ…!?」



なんでこんなに真っ赤になってるの?




「……っ行くぞ」




そう言ってたくとは、あたしの手を強引に引っ張った。




あたしの手の汗、ベタベタとか思われてないかな…




嬉しさと半分、緊張が押し寄せる。




今思えば、二人っきりで夏祭りって…




完全にカップルって思われるよね!?