「おーいっ、たくとっ！もう…いくら寝ぼけてるからって…」




体では離そうとしてるけど、本当は離れたくなかったり。



何故か、心地が良いんだ＿＿＿＿




「俺が熱で死んじゃったら、お前の責任だぞ」




はわっ!？………起きてたの？!




「いつから起きて………




「最初から」




はぁーっ…!？




ってことは、布団に入れたのも、起きてたってこと？!




「まだ傍に居れば？」



あ、傍にいてほしいんだ。




本当に分かりづらい･･･でも最近分かるようになってきた。




誰よりも、素直じゃないね、たくとは。




「傍にいてあげるっ」



そう言って、布団から出ようと……




思ったんだけど………何故かあたしの胸に、アイツの手が当たってるんだけど。




「ちょ、や、やめろーっ!!!!!」




「はっ？いきなり何だよ…」




「て、手！！！！！」



「手？…っ…………あ、ごめん……」



たくとは、気づかんかった…と言ってスッと離してくれた。




め、めっちゃドキドキした。