「もか………もか………!!!!」






ぐちゃぐちゃな顔で、もかの家族の前でみっともない涙を見せてしまった。




ネックレスが握られた手に触れると、




さっきより、とてもとても冷たくなっていた。





もかから流れたちっぽけな小さな涙は、




一生忘れない_____






「もか………ずっと俺に笑顔を見せてくれよ……」





返事があるわけない、もかに俺は何度も話しかける。





すると、一瞬もかが笑った気がした。




『私はずっと笑ってるよ。




だから、泣かないで』




もかがそう言ってる気さえした。