【完】斜め前と、ちっぽけな涙。

「何で………っ」




もうこれは声じゃない。かすれまくってる。




「ごめん…」




そのあとも、まなと君は、”ごめん”と言うだけだった。




何で謝るの?どうして…………




「もか!」



そんな声が聞こえた。



ぐいっ




「っ………たくとっ………」




あたしの腕をひっぱり、何処かへと向かって走るたくと。




来てくれたの?……




「た、たくとっ!疲れたっ…」




「あ、わり…」




ついつい…と言い髪の毛をくしゃっとさせた。



ドキッ………




ま、また………いちいちドキドキしないでよ心臓。