「初めまして、美しい姫。私は、この学園の生徒会長を務めている3年S組の八王子 琉宇(ハチオウジ ルウ)です。どうぞ御見知りおきを」



名前にすら王子と入ってる王子先輩は、慣れた手つきで人の手を優しく取ると手の甲に自分の唇を付けてきた。



「………………っ!?」



「それでは、城崎様。大事なお姫様は我ら蘭舞学園がお預かり致します。そして、素敵なLadyにしてお返し致しますので。ご安心を」



「じゃあ、娘を頼みますね。ここなら安心して任せそうです」


人が手の甲を見たまま硬直している間に王子先輩は王子スマイルを浮かべたままお父さんと話を進めていた、勝手に。




「では、姫行きますよ?」



お父さんに向けていた王子スマイルを今度はまた私に向け直していた。




「……い、嫌です!お、お父さん……帰る!こんなとこいやあぁぁぁ!」




"帰る"とお父さんに言った時点でお父さんは笑顔で手を振っていて王子先輩の力により私の体は持ち上げられていて強制的に車から降ろされてしまった。




「では、行きますよ。城崎 芹那(シロサキ セリナ)さん」