『1-A』 クラスの名前が見えた。 「着いたみたいだね」 教室に入ると一気に視線が集まる。 少し気になりつつも黒板に貼ってある座席表を見る。 「えーっと、私たちの席は窓際の方みたい」 私の席が窓際の後ろから3番目。 黎兎がその前。 「黎奈の前かよ。最悪」 「それどういう意味よー」 席について、いつもみたく軽く口喧嘩。