「じゃぁ、これから空李君も走行会に行くの?」


「もちろん! あ、ねぇ! 未玲お姉ちゃんも一緒に行かない!?」


「へ!?」


あたしも一緒に!?


想像していなかった言葉にあたしはあんぐりと口を開ける。


「あら素敵ね。兄弟みんなで走行会、いいんじゃないの?」


「ちょっとママ、本気で言っているの!?」


ママの言葉にあたしは更に焦る。


暴走族の走行会なんて、男の子に慣れていないあたしが参加できるワケがない!!


「行こうよ未玲お姉ちゃん」


「で、でもっ……」