「え?」


聞き返すと、「昨日は陸真と空李に下着をいじられて、半べそだったくせに」と、鼻をならす。


「それはっ……!」


不機嫌そうな言い方に、カチンとくる。


でも、本当のことだから言い返せない。


すると、遠ざかっていく海都を見て空李君がクスッと笑った。


「なにがおかしいの?」


「海都お兄ちゃん、やきもち焼いてるなぁと思って」


「やきもち?」


あたしは首をかしげる。