そして、放課後。


あたしは女子生徒たちに捕まらないようにいち早く教室を出て、走るようにして学校を出た。


「ふぅ……」


学校から少し離れた場所で立ち止まり、息を吐き出す。


ここまでくればもう大丈夫だろう。


「今日はビックリすることだらけだったなぁ……」


帰路を歩きながらそう呟く。


3兄弟の異常なほどの人気ぶり。


そして実は《鬼龍》という名前の暴走族だったこと。


それに、陸真さんの強さ。


そんな人たちと兄弟だなんて、信じられなくなってきた。