あたしはひと気のない場所を探して階段を上がって行った。


「あれ? この学校って屋上が解放されているんだ」


3階まで上がってくるとその上の屋上へ続く階段が見えた。


屋上へ出られる扉には鍵がかかっていないようだ。


「ラッキー! 屋上で食べるのって夢だったんだよね」


そう呟き、鼻歌を歌いながら屋上のドアを開ける。


するとそこには芝生の敷き詰められた庭園が現れた。


「うわっ……すごい!!」


大きなフェンスで四方を囲まれているけれど、その屋上には大きな噴水まであるのだ。


あたしはその噴水の周りに置かれているベンチでご飯を食べることにした。