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陸真さんと海都の2人と一緒に鬼龍のたまり場へ着いたときには、すでにお祭りの準備は終わっていた。


倉庫内に大きな笹の木が準備され、その周りでメンバーたちが短冊に何か書いている。


一足先にここへ来ていた空李君が、あたしたちが来た事に気がついて駆け寄って来た。


「未玲お姉ちゃん! テストどうだった?」


「ん、もうバッチリ!」


そう言い、親指を立てる。


「さすが未玲お姉ちゃん!!」


空李君は嬉しそうに抱きついてくる。


と言っても、全部海都のおかげなんだけどね。


あたしは心の中でそう思った。


「さ、未玲ちゃんも短冊に願いを書いて」