7月7日。


今日はテスト返却の日だった。


朝からそわそわして落ち着かず、あたしは危うく家のラセン階段を踏み外しそうになった。


「きゃっ!?」


階段の最上段でバランスを崩して悲鳴を上げると、すぐに力強い手があたしの腰を支えた。


そして聞こえてくる呆れ声。


「なにしてんだよ」


「海……都……」


「危ねぇだろ」


「ご、ごめん」


なんとか体勢を戻してすぐに海都から離れる。