そして……。


あたしの背中には毛布がかけられていたのだ。


夢に出てきたあの毛布。


「海都……?」


名前を呼んでも、返事はない。


どのくらい寝てしまったんだろう。


あたしは海都がけかけてくれたハズの毛布の端に触れた。


海都は、あたしが寂しいときにいつもぬくもりをくれていた気がする。


そしてまた、あたしは問題用紙に視線を移したのだった。