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明日もテストだというのに、それからのあたしは海都のさっきの言葉が気になって仕方がなかった。


海都はどうしてあんなことをあたしに聞いたんだろう?


そう思っていると問題の説明がなかなか頭に入ってこなくて、教科書を終わらせるのにいつもの数倍も時間がかかってしまった。


「何度説明したらわかるんだよ。ここの問題は教科書の○ページを参考にしろって言ったろ」


「ご、ごめん……」


海都も徐々にイライラし始めて、あたしは泣きそうになる。


「お前、明日のテスト本当に大丈夫なのかよ」


「が、頑張るから!」


自分に気合を入れるように、あたしはそう言った。