「なにしてんのよあたし……」


ペンを机に投げ出し、頭を抱える。


これじゃあ範囲になっていない所も全部勉強しなきゃいけない。


でも、そんなに勉強する時間はもう残されていなかった。


やっぱり効率的に範囲内の苦手な所をやっていく必要がある。


あたしは少し悩んでから、しぶしぶ椅子から立ち上がった。


今、あんまり顔を会わせたく何だけれど……。


こればっかりは仕方ない。


赤点なんて絶対に嫌だし!!


海都にテスト範囲を聞くしかない!


そう思い、あたしは部屋を出たのだった。