ほんの数分で《怪黄》をやっつけたあたしたちは、アパートの外へと出てきていた。


「サンキュな、未玲」


そう言って、海都があたしの頭をポンポンとなでる。


その感覚にやっぱりあたしはドキッとしてしまう。


それにこの手の感覚……。


どうしてだろう。


毎回毎回懐かしさを感じてしまうのは。


「後ろ、乗るだろ?」


海都があたしにヘルメットを差し出してくる。


「うん……」


あたしはヘルメットを受け取り、海都のバイクの後ろに乗ったのだった。