「行くってどこによぉ……」


眠い目をこじ開けて布団から顔を出す。


すると、そこには空李君だけじゃなく海都と陸真さんも立っていた。


全員特攻服姿だ。


「みんな……どうしたの?」


その光景にあたしは一気に目が覚めて、ベッドの上に上半身を起こした。


「今日は《怪黄》へ乗り込みに行くぞ」


海都がそう言う。


「へ……?」


あたしはキョトンとして3人を見つめる。


「やられっぱなしってわけにはいかないでしょ?」


陸真さんがそう言って、手の甲にできた傷を見せた。