「ずっと、俺のために料理作らねぇかって、聞いてる」


「……それってどういう……」


『どういう意味?』


そう聞きたかったのに、陸真さんと空李君がキッチンに戻ってきてあたしは口を閉じた。


でも……。


専属コックって……ずっと一緒にいようって意味にも捉えられるよね?


「って、そんなわけないか」


そう呟き、あたし1人で笑ったのだった。