「じゃぁ、一体誰なの?」


あたしが聞くと、空李君がお菓子をほおばったまま口を開いた。


「《怪黄》」


かいおう……?


新しいチーム名に、あたしは首をかしげる。


「なんだ、あいつらか」


海都はチーム名を聞いた途端興味を失ったように、自分の買ってきたお土産を広げ始めた。


え?


《怪黄》ってどんなチームなの?


あたしは少し気になったけれど、3人が特に話すそぶりも見せなかったので、聞くタイミングを失ってしまったのだった。